2015年度・第3回名古屋社会心理学研究会のお知らせ(10月17日)

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 2015年度第3回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下の通り開催します。発表者は名古屋大学大学院の塚本 早織氏です。

 本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時

 2015年10月17日(土)15:00-17:00

場所

 名古屋大学教育学部1F 大会議室

発表者

 塚本 早織 氏(名古屋大学大学院環境学研究科)

テーマ

 集団間態度の形成における心理的本質主義の役割

概要

 移民や難民受け入れについての問題が昨今取り沙汰されているが,人はなぜ,どのような場合に,どのような他者を「外集団」の一員とみなして集団間態度を決定するのだろうか。発表者の研究は,心理的本質主義という素人理論を元にしたカテゴリー認知から,集団間態度の形成プロセスを明らかにすることを目的としている。心理的本質主義によると,社会的カテゴリーの属性は本質の有無によって規定されるため,内集団と外集団の差異は過度に強調されて認識される。このように顕現化された集団間の境界線に関する認知は,時にステレオタイプを助長し,特定の集団に対する排他的態度が形成される要因となる。本発表では,心理的本質主義に関する実証的研究の結果を通して,外集団他者に対する態度形成の認知的背景を紹介したい。アメリカ留学中に得た知見や心理的本質主義の文化的基盤についての話題にも触れ,実際社会の問題や課題に対するアプローチについても広く議論したい。

連絡先

 名古屋社会心理学研究会事務局(担当:白木 socialpsychology758 [at] gmail.com)

名古屋社会心理学研究会

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