2013年度・第3回名古屋社会心理学研究会のお知らせ(12月14日開催)
2013年度・第3回の名古屋社会心理学研究会が開催されます(今回は東海心理学会との共催です)。発表者は愛着研究の第一人者の金政祐司先生です。大勢の皆様の参加をお待ちしています。
日時:2013年12月14日(土) 15:00~17:00
場所:名古屋大学教育学部 1F 大会議室(教育学部棟玄関を入って、右のつきあたりです)
発表者:金政 祐司 先生(追手門学院大学)
発表タイトル:自己や他者への信念や期待が予測するもの-ペア調査ならびに大学生と社会人を対象とした調査から-
発表内容:私は、これまで主に青年・成人期の愛着スタイルが親密な対人関係や適応性にどのような影響を及ぼすのかについての研究を行って参りました。青年・成人期の愛着スタイルとは、幼少期での愛着対象との相互作用での経験が基盤となって形成され、漸次的に変容する可能性を秘めながらも個人の行動や思考を方向付けることで確証的に維持されていく自己や他者への信念や期待として捉えられるものです。このような自己や他者への信念や期待が、親密な関係においてどのように作用するのかについて、大学生と母親のペア、恋人のペア、熟年夫婦のペア、友人ペアという4つのペア調査の結果に基づき、愛着関係とそれ以外の関係との境界線という観点から研究発表をさせていただきたいと思います。また、最近行った大学生、青年期後期社会人、成人期前期社会人を対象とした調査から、自己や他者への信念や期待が、個人が社会に対して抱くイメージを媒介して将来への時間的展望に影響を及ぼすというプロセスについての多母集団同時分析の結果を紹介させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。