お知らせ // 発表

日本社会心理学会第63回大会で発表を行います

2022年9月14日~15日に開催される日本社会心理学会第63回大会で、以下の発表を行います。

【口頭発表】

  • 陳 佳玉・五十嵐 祐 (2022). 社会的地位と協調性が集団への新規参入者の受容に与える影響(9月14日 16:30~16:45)
  • 古橋 健悟・五十嵐 祐 (2022). エピソードシミュレーションによる援助要請の促進(9月14日 17:00~17:15)
  • 五十嵐 祐・平島 太郎・光永 悠彦・吉田 琢哉 (2022). 社会的空想と孤独感:経験サンプリング法による検討(9月15日 14:45~15:00)

【ポスター発表】

  • 足立 吉規・五十嵐 祐 (2022). ギャンブル勝利時の音声刺激が深追い行動に与える影響 (9月15日 13:30~14:15)

日本心理学会第86回大会で発表を行います

2022年9月8日~11日に開催される日本心理学会第86回大会(ハイブリット開催)で、以下の発表を行います。

【一般研究発表(対面発表)】

  • 加藤 仁・五十嵐 祐 (2022). 自己視点がSNS投稿における道徳的判断に及ぼす影響(9月8日 15:30 〜 17:30)
  • 陳 佳玉・五十嵐 祐 (2022). 社会的比較と知覚される社会移動が階層間の印象形成に与える影響(9月8日 15:30 〜 17:30 )
  • 古橋 健悟・五十嵐 祐 (2022). 転職活動における援助要請行動:日誌法による記述的検討(9月10日 09:30 〜 11:30)
  • 平島 太郎・五十嵐 祐 (2022). メンタライジングと社会的ネットワークサイズの関連:Imposing Memory Taskを用いた予備的検討(9月11日 09:30 〜 11:30)

“Japanese Psychological Research”に論文が掲載されました

"Japanese Psychological Research"に、以下の論文が掲載されました。

Furuhashi, K., & Igarashi, T. (2022). Does mental simulation decrease the empathy gap in help‐seeking? Japanese Psychological Research. https://doi.org/10.1111/jpr.12436

メンタルシミュレーションは、援助要請場面における共感ギャップを減少させるか?

人々は、援助のコストが高いと認識すると、他者に援助を求めること(援助要請)を躊躇する。一般に、援助要請者は、視点取得のエラーによって援助のコストを過大に見積もることが知られている。本研究は、3つのメンタルシミュレーション(援助を提供した経験の想起、援助要請を拒否した経験の想起、共感ギャップの感知)が、援助要請者が知覚する援助コストを減少させるかどうかを検討した。参加者は、いずれかのシミュレーションを行った後、あるいはシミュレーションを行わずに(対照条件)、援助と援助要請について記述された2つのシナリオを読み、シナリオの中で知覚された援助コストを評価した。予測に反して、シミュレーションは援助要請者が知覚する援助コストを減少させなかった。また、援助要請を拒否された経験の想起は、失業シナリオにおける援助コスト知覚を増加させた。抑うつ気分を抑制するための援助要請に関するうつ病シナリオでの事後的分析の結果、共感ギャップ条件では、援助者から見た援助のコストが減少し、援助要請者から見たコストは変わらないことが示された。これらの結果は、援助者と援助要請者の立場の非対称性を認識することが、援助場面においてはかえって逆効果となり、共感ギャップを拡大させる可能性を示唆している。

Sunbelt 2022で発表を行います

2022年7月12日~16日に開催されるSunbelt 2022で、以下の発表を行います。

  • Igarashi, T., & Hirashima, T. (2022, July). Task-switching ability and community switching. Paper presented at the XLII Social Networks Conference of the International Network for Social Network Analysis, Cairns, Australia.

  • Chan, C., Liptai, D., Koskinen, J., Poole, G., Gallagher, C., & Igarashi, T. (2022, July). Bayesian Parameter Estimation for Stochastic Actor Oriented Models on Supercomputers. Paper presented at the XLII Social Networks Conference of the International Network for Social Network Analysis, Cairns, Australia.

五十嵐研究室2021年度の業績一覧を公開しました

2021年度の五十嵐研究室の業績は以下の通りです。

論文(査読有)

  • Igarashi, T., Okuda, S., & Sasahara, K. (2022). Development of the Japanese Version of the Linguistic Inquiry and Word Count Dictionary 2015. Frontiers in Psychology, 13:841534. 本文PDF
  • Igarashi, T., & Hirashima, T. (2021). Generalized Trust and Social Selection Process. Frontiers in Communication, 6, 88. 本文PDF
  • Spritzer, D. T., Andrade, A. L. M., Xavier, A. Z., da Silva, G. T., Kim, H. S., Kaliszewska-Czeremska, K., Laconi, S., Igarashi, T., Passos, I. C., & Hauck, S. (2022). The Self-perception of Text message Dependence Scale (STDS): A Brazilian-Portuguese validation and expansion of its psychometric properties. Current Psychology. https://doi.org/10.1007/s12144-022-02957-8
  • 五十嵐祐 (2022). 社会心理学から「孤独」にアプローチする 臨床心理学, 22, 218-222.

学会発表(国際学会)

  • Chen, J. & Igarashi, T. (2021). Birds of a different feather reciprocate each other: Cooperativeness visibility, costly favor, and the reduction of rich-poor segregation. The 14th Biennial Asian Association of Social Psychology (AASP2021), Online
  • Furuhashi, K., Kiyokawa, S., & Igarashi, T. (2021). Self-oriented perspective-taking and perception of helper’s cost. The 14th Biennial Asian Association of Social Psychology (AASP2021), Online

学会発表(国内学会)

  • 五十嵐 祐・笹原 和俊・奥田 慎平 (2021). J-LIWC2015による日本語テキスト解析 日本心理学会第85回大会, オンライン開催
  • 五十嵐祐 (2021). 心理学研究におけるQualtricsの活用 五十嵐祐・辻野真平・中嶋祐一・久崎智子・栃木哲 【クアルトリクス・シンポジウム】「小さなシグナル」に耳を澄ます: クラウド型ソフトウェアが拓く、新たな時代の学生・研究体験創造 日本心理学会第85回大会, オンライン開催
  • Igarashi, T. (2021). Sampling networks for learning networks: A dynamic relational event approach. 日本社会心理学会第62回大会, オンライン開催
  • 佐名龍太・五十嵐祐 (2021). 日本の不審者の外見的特徴‐Web上の大規模データを用いた検討‐ 日本法科学技術学会第27回学術集会, オンライン開催
  • 古橋健悟・五十嵐祐 (2021). 援助場面の想起が援助者・援助要請者が知覚する援助コストに及ぼす影響 日本心理学会第85回大会, オンライン開催
  • 古橋健悟・五十嵐祐 (2021). Simulation of the absence of cost enhances perceived helpers’ cost. 日本社会心理学会第62回大会, オンライン開催
  • 赤澤祥貴・橋本萌那・加藤周・五十嵐祐・笹原和俊 (2022). オープンな360度評価は従業員パフォーマンスを予測するか? 第1回計算社会科学会大会(CSSJ2022), オンライン開催
  • 加藤周・橋本萌那・五十嵐祐・笹原和俊 (2022). フェイクニュースの共有を促す言語的特徴に関する実験的検討 第1回計算社会科学会大会(CSSJ2022), オンライン開催

賞罰

  • KS Yang Travel Award for the AASP 2021 Conference(陳佳玉、発表題目:Birds of a different feather reciprocate each other: Cooperativeness visibility, costly favor, and the reduction of rich-poor segregation)
  • 2021年度日本社会心理学会奨励論文賞(受賞論文:古橋健悟・五十嵐祐 (2020). 援助要請における援助者の切り替え方略:援助者数が援助要請者のストレスに及ぼす影響 社会心理学研究, 36, 39-48. 本文PDF
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