お知らせ

五十嵐研究室 夏の読書会を行いました

9月1日と2日に五十嵐研究室で読書会を行いました。

五十嵐研究室では読書会を年に2回開催しており,今回で3回目になります。

今回の読書会のテーマは,“Back to Basics ‐温故知新‐”でした。

そこでテキストとして『The Handbook of Social Psychology』の1st Edition (1954) と2nd Edition (1969) を購読しました。

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各メンバーの担当章(一部のみ)は,以下をご参照ください。


加藤 仁  Personality and Social Interaction (by David Marlowe & Kenneth J. Gergen)

平島太郎  Attitude Measurement (by William A. Scott)

佐藤有紀  Industrial Social Psychology (by Victor H. Vroom)

佐名龍太  Prejudice and Ethnic Relations (by John Harding, Harold Proshansky, Bernard Kurtner, & Isidor Chein)

玉井颯一  Mass Phenomena (by Roger W. Brown)

白木優馬  The social significance of animal studies (by D. O. Hebb & W. R. Thompson)

寺嶌裕登  Social Motivation (by Leonard Berkowitz)

鈴木伸哉  Experimental Studies of Group Problem Solving and Process (by Harold H. Kelly & John W. Thibaut)


どちらのEditionも認知革命以前に書かれたものということで,議論の多くが“現代の心理学とは人間観が大きく異なること”,“その中でも現代の心理学に通ずるところはあるのか?”に集まりました。

古典的な心理学の知見をレビューする機会はなかなか持てないことから,メンバー一同,興味深く購読&ディスカッションしていました。

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日本カウンセリング学会第47回大会シンポジウム「インターネットとどう向き合うか」で五十嵐准教授が指定討論を務めます

五十嵐准教授が、日本カウンセリング学会第47回大会(名古屋大学)準備委員会企画シンポジウム(2)『インターネットとどう向き合うか』で指定討論を務めます。

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大会準備委員会企画シンポジウム (2) 『インターネットとどう向き合うか』

2014年8月31日(日) 13:00~15:00

企 画:津田 恭充(愛知学泉大学)
高沢 佳司(横浜保育福祉専門学校)
小池 春妙(名古屋大学)
司 会:津田 恭充(愛知学泉大学)
話題提供者:山脇 彩(名古屋大学)
藤 桂(筑波大学)
三島 浩路(中部大学)
指定討論者:五十嵐 祐(名古屋大学)

インターネットが普及して久しいが,技術の発展はとどまることを知らず,さまざまな情報機器とサービスが現在進行形で次々と誕生している。とりわけ,スマートフォンや SNS(LINE,Twitter,Facebook,mixi などのソーシャルネットワーキングサービス)の登場はインターネット利用のあり方を大きく変化させ,いわゆる「既読スルー」や「LINE 外し」などが子ども達の間で新たな悩みの種になっている。これらは従来からあるインターネット依存やインターネットいじめの観点からとらえることもできるし,そこに新しい視点を加えてとらえることがより適切かもしれない。いずれにしても,インターネットにまつわる問題は少なくとも表面的には多様化・複雑化している。このことは,インターネットとどう向き合うかについて再考する必要性を我々に迫っているように思われる。そこで本シンポジウムでは, インターネット利用に関する代表的な問題について,以下の 3 名の先生方に論じていただくことにした。

  1. 山脇彩:子どものインターネット利用・インターネット依存について
  2. 藤桂:インターネット上での攻撃性について
  3. 三島浩路:子どもの携帯電話やスマートフォン利用に対する制限と今後の方向性について

幅広い観点から議論を展開するため,指定討論には,主に社会心理学の立場からインターネットについて研究を行っている五十嵐祐先生をお招きする。フロアとの質疑応答も交えながら,我々や子どもがインターネットとどう向き合うべきなのかを探りたい。

社会心理学会に先駆けて北海道の味覚を頂きました

本日、五十嵐先生のご実家から届いた「富良野のメロン」をゼミメンバーで頂きました。

今週末には日本社会心理学会で北海道に行くのですが、思わぬかたちで北の味覚を先取りできました。

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産地直送のメロンのおいしさに一同話すことも忘れてかじりつきました。

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メロンでおなかを満たした後でも、ディスカッション(談笑?)は欠かせません。

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五十嵐先生、ご家族の皆様

おいしいメロンをごちそうさまでした!!!

博士後期課程の佐藤有紀が日本心理学会のトラベルアワードに採択

大学院博士後期課程の佐藤有紀が,2014年度の日本心理学会のトラベルアワード(国際会議等参加旅費補助金)に採択されました。

採択者:佐藤有紀

題目:Employee regulatory focus and objectives in the workplace

発表学会:The 16th Annual Meeting of the Society for Personality and Social Psychology, Long Beach, CA

日本心理学会国際会議等参加旅費補助金

The 16th Annual Meeting of the Society for Personality and Social Psychology

2014年度・第2回名古屋社会心理学研究会(NSP)のお知らせ(8月2日)

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2014年度第2回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下の通り開催します。発表者は嶺南大学(香港)のVictoria Yeung氏です。

本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時:2014年8月2日(土)15:00-17:00

場所:名古屋大学教育学部1F 大会議室

発表者:Victoria Yeung 氏 (Lingnan University, Hong Kong,香港,嶺南大学)

テーマ:The "Precebo" illusion: How mere possession of an object leads to perceived benefits without consumption

( “プレシボ” イリュージョン: 物を (消費せず) 持つことのみで,知覚された効用はどのようにもたらされるのか?)

概要:Past research on placebo effect have focused primarily on the conditions of individual "after" they have used the objects (e.g., pill), but these research had neglected examining the conditions of individual once they possessed the object but "before" they used it. In this presentation, I will report eight studies on how mere possession of an object produces the illusory belief in the possessors that they had already benefited from the object even before utilizing it. I call this illusory feeling of benefit a "precebo" illusion, because it happens at the time people possess an object but "before" they use it. The underlying mechanisms of the precebo illusion will be discussed.

(これまでのプラセボ効果を扱った研究では主に対象 (e.g., 薬) を使用した “後”の個人の状態に焦点が当てられてきた。ただし,こうした研究では,物を持つことになったが使用する “前”の状態について検討されてこなかった。本発表では,「ただ対象を持っているということで,使用前であっても対象から既に効用を得ている気がする」というイリュージョン(e.g., 論文をプリントアウトした状態で,既に賢くなった気がする) がどのように引き起こされるのかについて検討した8つの研究(調査研究と実験研究) を紹介する。この効用を得ている感覚を “プレシボ” イリュージョンと名付けたのは,これが使用前 ( “pre” )に起こっているためである。発表では,プレシボ・イリュージョンが起こるメカニズムに関しても論じる予定である。)

連絡先:名古屋社会心理学研究会事務局(担当:平島 socialpsychology758 [at] gmail.com)

名古屋社会心理学研究会

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